担任制(教習指導員の固定制)を解説します。
前回まで自動車教習所へ入校(申し込み)する際のオプションコースについてコメントしましたね。
教習所で教習を受ける場合(学科、技能)に割り当てられる指導員がどのように決まるかご存知でしょうか?
学科教習は学科の授業が出来る指導員が毎時間担当して行います。
受けたい学科があれば時間割を見て教習生の方が教室に入り受講します。
学科の教室の前に授業を担当する指導員の名前が掲示されている。
(教習所によっては掲示が無い場合も有ります)
しかし、教習所のすべての指導員が学科授業を出来る事は無いので担当者は選べません。
もちろん個別授業ではないです。
(指導員1人で数十名の教習生に対して授業を実施)
担任コースの誕生
一方技能教習(運転)の場合はマンツーマン教習になります。
基本はコンピューターが毎日の配車システムを管理して御客様の当日の技能予約に個別に担当者(指導員)が割り当てられるように成っています。
要するに毎時間誰が指導してくれるか決まっていません。
教習の当日に誰が(指導員)自分を教習してくれるか?
直前でなければ判らないように成っています。
前回の担当してくれた指導員が自分のお気に入りでも次回は担当して頂ける事は稀で毎回担当者が変わる場合が多いです。
実はこの配車(担当者が決まる事)が問題を起こしています。
前の教習指導員の教え方と今回の教習指導員の教え方が違うと違和感を生じます。
当たり前といえばそれまでですが口調も違えば話し方、声の大きさ、優しさなど指導員個々の指導員歴、年齢、性別、性格など様々ですから多少の違いは有ります。
しかし教習生から見れば前の指導員の方が良かった、
又、今回の指導員の方が良いなど尺度を感じさせることになっています。
場合によってはもう二度と担当して欲しくないと感じる事もあります。
いわゆる忌避です。
(忌避については又別の機会で説明します)
この様に毎回担当指導員が違うと上手く教習が進めない場合が有ります。
担当指導員が固定できるコースとして担任コースが作られました。
完全に個別で一人の指導員が卒業まで教習(技能)を担当してくれるコースと数名の限られた指導員(2~5名位)が担当してくれるコース等が有ります。
顔なじみの指導員が毎回担当するので緊張も和らぎスムーズに教習が進むことで何処の教習所も取り入れている場合が有ります。
又、指名制などで教習生が指導員を指名できる制度の教習所も有ります。
ただし、マンツーマンで行える教習(運転実技)が特定の指導員が対応可能です。
学科教習や複数教習等は担当者が変わる場合も有ります。
担任制のオプションコースは無料の場合が多いです。
今回のコメントは以上です。