二輪教習カリキュラムの進み方(履修と項目)

前回まで二輪教習の事や二輪の名称について説明しました。

今回は実際に教習を受講する際の項目について解説いたします。
先ず二輪教習は審査(限定解除)を含めて、
全部で27の教習パターンが有ります。

全部の教習の進み方を覚えるのは大変です。

免許取得希望車種に対する現有所持免許ごとに教習時限や取得する項目が分かれています。
毎時限、どの項目を教習するか車種毎に所持免許毎に把握するのが難しいです。

このことは教習所で受付をしている事務員や教習を担当する指導員もなかなか覚えるのが大変です。

二輪教習は集団教習(一人の指導員で複数の教習生を担当します)
教習所の規模にもよりますが、二輪専用教習所、四輪二輪併設教習所、総合教習所に分類されています。

※内容は又別の機会に解説いたします。

要は指導員1人で教習生2~3名(以上)を教習できます。
教習生の当該受講している項目を把握する為にゼッケン等を使用します。

では、希望免許ごとに教習で何を学ぶかを説明していきます。

(尚、学科教習の事は四輪免許のページで見て下さい)
(二輪免許特有の学科については再度別の記事で説明いたします)

先ずは普通二輪(MT)の教習項目です。
第一段階と第二段階に分かれています。

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基本操作及び基本走行(第1段階)

教習の目標
1、運転装置の働きを理解し、正しい手順で操作できる。
2、正しい運転姿勢で基礎的な走行ができる。
3、確実かつ円滑な運転操作ができる。
4、車両特性等に応じた基本的な走行ができる。

教習の項目
項目番号は1~17まで有ります。
全項目を所持免許ごとに時限が決めれれています。

所持免許 教習時限一段階
四輪免許 9時限
無し・原付 9時限

第一段階で実施される項目です。

項目名 項目目標
1・車の取扱い 安全な運転の前提として、エンジン停止状態における取扱いができる。
2・自動車の機構と運転装置の取り扱い 運転装置の機能等や自動車の走行の原理を理解するとともに、各装置の正しい取扱いができる。
3・運転姿勢 安全を意識した乗り降りができ、正しい運転姿勢がとれる。
4・ブレーキ操作の仕方 各種のブレーキ操作ができる。
5・発進及び停止の仕方 正しい操作手順で発進と停止ができ、バランスが崩れたときの対処の仕方を理解する。
6・変速操作の仕方 変速チェンジの手順と操作が正確にできる。
7・安全走行 四輪車、二輪車の死角を理解し、情報を的確にとることができる。
8・円滑な発進・加速 周囲の状況に応じた、確実、安全な発進及び加速ができる。
9・速度の調節 円滑な加・減速及び意識した速度を保つことができる。
10・ブレーキ操作 前後輪、エンジンブレーキの特性をつかみ、思いのまま安全かつ円滑で確実な制動ができる。
11・バランスの取り方(直線) 直線路を安全にバランスをとり走行できる。
12・バランスの取り方(曲線) 曲線路を安全にバランスをとり走行できる。
13・車両特性を踏まえた運転 車の傾き具合等二輪の車両特性を意識し、注意深く路面の状態を掴むことができる。
14・坂道の通過 勾配に応じた速度やギアを選ぶことができ、円滑に通過することができる。
15・坂道における停止及び発進 上り坂及び下り坂での停止や発進が安全かつ円滑にできる。
16・オートマチック車の運転 オートマチック車の特性を理解し、基本的な操作と走行ができる。
17・教習効果の確認(みきわめ)

尚、バランスの項目は平均台、スラローム、S字、クランクが有ります。
(結構、運転に慣れていない段階でムズカシイ内容を実施します)
所持免許(AT二輪や小型二輪)が有れば時限数は短縮されます。

実際に9時限で17項目を行いますので、項目は複数目実施される時限も有ります。

(参考・免許なし及び四輪免許所持の場合)

1時限目 項目1~5
2時限目 項目6、7、8
3時限目 項目9、10
4時限目 項目11
5時限目 項目12
6時限目 項目13シ
7時限目 項目14、15
8時限目 項目16
9時限目 項目17

教習所毎に少し進め方が違う場合が有りますが参考にして下さい。

※項目13はシミュレーターで実施される教習所が多いです。シで示す所。
※項目16はAT車で実施されます。(他の項目と一緒に出来ない)
※みきわめも単独項目です。

又、当該時限にその項目が履修出来ない場合は次回に復習項目になり、時限の延長(一時限追加)になる場合も有ります。

応用走行(第二段階)

教習の目標
1、交通法規に従った正しい走行ができる。
2、交通の状況についての情報を的確に読み取りながら快適な運転ができる。
3、二輪車の運転に伴う危険を予測した運転ができる。
4、二輪車の車両特性を理解し、余裕のある安全運転ができる。

教習の項目
項目番号は1~17
全項目を所持免許ごとに時限が決めれれています。

所持免許 教習時限一段階
四輪免許 8時限
無し・原付 10時限

8時限及び10時限で実施される項目です。

項目名 項目の目標
1・路上運転に当たっての注意と法規走行 所内コースと実際の道路の違いを理解するとともに、交通法規に従い、市街地の走行を体験する。
2・通行区分など 道路及び交通の状況に合った通行位置を選び、標識・標示及び信号に従った運転をすることができる。
3・走行ポジションと進路変更 障害物、他の交通の状況等を早期に読み取り、安全な進路、速度が選べる。
4・交差点の通行(直進) 交差点とその付近の交通に対する気配りができ、安全な速度と方法で通行できる。
5・交差点の通行(左折)
6・交差点の通行(右折)
7・見通しの悪い交差点の通行 見通しの悪い交差点の危険性を読み取り、安全な速度と方法で通行でき、踏切での一時停止と安全確認などが出来る。
8・安全な速度と車間距離 走行速度を把握し、適切な車間距離を保持した安全な運転ができる。
9・カーブの安全走行 カーブに応じ、安全な速度と方法で余裕のある運転ができる。
10・カーブの体感走行 カーブ事故につながる危険とその対処の仕方を理解できる。
11・急制動 安定した急制動ができ、速い速度の危険性を理解できる。
12・回避 障害物に対する急な回避の判断ができ、対応を図ることができる。
13・ケース・スタディ(交差点) 交差点事故の理解を深め、危険の少ない運転行動を選べる。
14・交通の状況及び道路環境に応じた運転 道路での運転を想定し、道路や交通の状況をすばやく確実に認知し、安全で快適な運転ができる。
15・危険を予測した運転 他の交通との関わりにおける危険を的確に予測し、危険を回避する運転行動を選べる。
16・高度なバランス走行など 道路状況に応じ、安全な速度と方法で余裕のある運転ができる。
17・教習効果の確認(みきわめ)

二段階で実施される項目です。

項目1、13、15はシミュレーターで行われる場合が多いです。シで示す時限
項目15はセット教習で技能と学科を連続で2時限受講に成ります。

実際の教習の進み方の例です。

所持免許 四輪免許 無し、原付
1時限目 1シ 1シ
2時限目 2、3、4、5、6、7 2、3
3時限目 8、14 4、5、6、7
4時限目 13シ 8、14
5時限目 9、10、11、12 13シ
6時限目 15シ 9、10
7時限目 16 11、12
8時限目 17 15シ
9時限目 × 16
10時限目 × 17

教習所単位で項目の進み方は違います。
二輪は一段階を終了しても試験(技能試験)は有りません。
二段階を終了(みきわめ良好)になると卒業検定の申し込みが出来ます。
尚、免許なし及び原付免許の方は学科と技能が両方一段階終了で二段階に進めます。
当然学科と技能が両方二段階を終了していないと卒業検定が受験出来ません。

学科の効果測定を設けている教習所も有りますので合格しなければ卒業検定を受験できません。

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